夏休みは子どもたちにとっては十分時間があって楽しいものですが、母親にとっては学校給食がなく、昼食も作らなくてはならないので、休みなしの大変なもの。そんなお母さんへ子どもたちの健康のために頑張ってくださいというお願いです。
夏休み中の子どもたちは、いつでもどこでもおやつが食べられるので、つい清涼飲料水の飲みすぎやスナック菓子のとりすぎになりがちです。おやつは時間を決めて、内容、量を考えて与えましょう。子どもと一緒におやつを手作りをするのもいいですね。
よく噛むことはさまざまな利点があります。夏休みの目標にしっかり噛むことを加えてみてはどうでしょうか。よく噛むことの益については食育標語「ひみこのはがいーぜ」を、よく噛む習慣を身に付けるポイントについては食育標語「やわながくりょく」をご覧ください。
夏は、ついあっさりした料理になりがちです。油いためや揚げ物はあまり歓迎されません。油は少量でエネルギーが高く、緑黄色野菜などは油で調理するとビタミンAの吸収力が高まり、胃の負担も軽くなります。夏の暑さを乗り切るスタミナ料理として、油を上手に利用して食事に変化をもたせることが大切です。
子どもたちは肉や肉料理が大好きで、夏は卵と肉に偏りがちです。焼き魚や煮魚を食卓にだしてバランスの良い食事内容に。また、海藻はミネラルのほかにビタミンB1が豊富で、夏にぜひとりたい食品です。
夏は体力を消耗しやすいので良質のたんぱく質を努めてとるようにといわれています。肉や卵だけでなく、大豆や大豆製品で植物性たんぱく質を摂取しましょう。
夏の暑さに対する抵抗力をつけるため、ビタミンA・Cを多く含む野菜や果物をたっぷりとりましょう。
夏はのどが渇くので、つい水分を多くとってしまいがちです。水を多く取り過ぎると血液中の水分が多くなり、心臓の負担が増え、早く疲れるようになります。清涼飲料水など糖分を多く含んだ飲み物で水分を取ると、ビタミンB1が失われ、もっと早く疲れるようになります。また、胃液が薄まって消化吸収が悪くなります。だからといって水分を取らなくても、熱中症などの危険があります。水分の取り方に気をつけましょう。
牛乳にはカルシウム、たんぱく質、ビタミンB2・Aが豊富に含まれています。給食のない夏休み中は家庭で牛乳を飲むといいですね。
夏の食中毒の原因として多い生ものに気をつけましょう。
夏の子どもたちの生活サイクルは夜更かしで朝寝坊。夜遅くまで起きていて、夜食を食べてしまっていると、朝食欲がなく、そのうえ眠いので、つい遅くまで寝ているというケースも多いそうです。朝起きて食事をとっても、昼食と兼用になってしまうケースもあります。夏の朝食をしっかりとって一日三食の規則正しい生活を夏休み中も継続しましょう。